オルフェーヴル 菊花賞に向けて 池江師調教師のコメント

菊路線が決まった後の池江師のコメントです(日刊やGC)

・距離適性で言えば2000mの方がいいに決まってる。でも難しい方の3000mに挑戦することに意義がある。
・距離の克服と夏を順調に過ごすことが今後のテーマ。ディープも夏合宿で克服。牧場と連携したい。
・NFしがらきに放牧に出すが、夏をどうするかは気候・交通状況を考慮して判断。

本当に池江師、いつもながら素晴らしいと思います。素人の私が懸念してることを全てしっかりと考えて下さっています。
そんな師の選択なら菊花賞挑戦でも諸手をあげて賛成します(結果はどうあれ)。

世間では三冠ムードですが、とんでもない。菊花賞が一番厳しいでしょう。まさに「挑戦」以外の何ものでもありません。良馬場でも道中何度も1F13秒台のラップを我慢しなければならない菊花賞。もの凄い勝負根性と表裏一体のオルフェーヴルの気性。それを考えると当初は考えられなかった選択です。
師がいうように、この馬にとっては2000mの天皇賞の方が競馬し易いに決まってます。
でもその困難な3000mに挑戦。他の馬と違って普通に夏を乗り切るだけでは難しいでしょう。克服するために計画的にトレーニングしていくことが必要。それが「夏合宿」と表現されている部分でしょう。


そしてもう一つの懸念。池江厩舎の馬はよほどの例外以外基本的には故障のない状態であれば、栗東近郊のグリーンウッド(またはNFしがらき)に放牧されます。社台グループの3歳オープン馬は夏は牧場に帰って一年間の疲労等、入念にチェックされて涼しい北海道で疲れをいやすことになっていますが、池江さんのところは、基本近郊牧場でずっと過ごします。オルフェーヴルの1歳時に早来Fの方から「来年の夏に栗東に行くと、もう引退までこっちに帰ってこないだろうねぇ」と言われていました。
ですので、当然オルフェーヴルもこの夏はNFしがらき一本で過ごすのだろうと思っていました。それが、このコメントで北海道も選択肢として視野に入れられていることがわかりました。どちらになるにせよ、こうして選択肢を多く持ってこの馬のことを考えて下さっていることに、本当に頭が下がります。
ただ去年の熱い夏を栗東で乗り切っていますし、とくに夏負けもしなかったことと、北海道・栗東で気候に変化がありすぎると、かえって菊に間に合わなくなる可能性があるのことを考えると、NFしがらき一本でもいいのかもしれませんし、やはり涼しい方がいいのか? そこも含めて師が適切に判断されると思います。
本当に素晴らしい先生です。きっと無事に夏を過ごさせて下さると思います。