デルニエオール(オリエンタルアート2015) 新馬戦 勝ってくれました。

デルニエオール(オリエンタルアート2015)が阪神新馬戦で無事にデビューして、そして勝ってくれました。

この頃、良かった良かったとばかり言ってますが、本当に良かったです。
まず無事にデビュー戦を終えてくれて、そして勝ってくれて、これ以上望むことはないくらい嬉しいです。

先日の日記でロックディスタウンの当歳時の写真を掲載しましたが、その時の白老Fで、ロックディスタウンと前後して見せて頂いたのが、オリエンタルアートの2014(デルニエオール)でした。

一目見せて頂いた瞬間から、兄弟で一番オルフェーヴルに似ていると思い、その時点で我が家で翌年に出資申し込みすることは決めていました。
これまでオルフェーヴルの弟や妹たちには出資できないでいました。そんな中で、オリエンタルアートの最後の仔ということで是非ともという思いがあったとこともありますが、やはり一目でオルフェーヴルの当歳時の面影が思い出される姿は強烈でした。

今日もオレンジの帽子で、馬場での止め際など、菊花賞の時のオルフェーヴルそっくりでした。
レースでもご覧の通り、随所にオルフェーヴルを思い出させてくれるところがあって、とても懐かしい気持ちになりました(同時にひやひやもしましたが)。
とくに4コーナーを大外から馬なりで上がってくる瞬間、お兄さんの姿と重ねてみられた方も多かったのではないでしょうか?
走法に少し違うところはありますが、全体の姿は本当によく似ていました。

池添ジョッキー
入線下馬時の第一声
「めっちゃ緊張したーーーー」「あー、よかった−」「凄いプレッシャーだったー」

口取りの時も、池添ジョッキーが普段以上にものすごく嬉しそうでした。

また、今日は池江父先生が来られていました。
その池江父先生が、「今日は横向いて走ってたから、まだまだこれから良くなるよ」と。

この馬は気性はそれほど心配していなかったのですが、それでも今日の道中とレース後を見ると、口を割ったり、コーナーで1頭分よけいにふくらんでいったり、本当にオルフェーヴルの若いころそのままかというレースぶりでした。
こればかりはレース慣れしていくしかありませんので、少しずつ成長してくれればと思います。

気性よりも前々から心配していたのは体のなさです。
今日も馬体重408キロで心配された方も多いと思いますが、この408は目一杯やってのものではなく、セーブしてセーブして何とか維持しての408キロ……。馬体重の数字どうこう以上に、馬は調教で強くなっていくわけですから、体がないと、その点だけで難しくなります。

たとえば、通常、この厩舎の追い切りは、水曜か木曜日に速いところを1本、日曜日に15−15以上(58−56秒前後)を1本乗られることがほとんどですが、デルニエオールの場合、これまで日曜日は時計になるところを乗られていません。
水曜の追い切りも軽めか馬なりばかりで、結局まともに時計になるところは軽めの追い切り3本だけでのデビューでした。
そんな調教過程なので、半信半疑で迎えたデビュー戦だったのですが、さすが池江厩舎。時計を出すことよりも、馬体を維持して余裕のある状態で新馬を下ろすことを優先したのだと思います。

ただ問題はこの後です。新馬まではそれで良くても、上で走るためにはやはり強めの調教と本数が必要になってくるでしょう。
体の小ささと馬体の維持、それと調教の兼ね合いが難しくなってくると思います。質のよい調教を積まないと馬は強くなれません。幸いにして飼い食いが悪いタイプではないのと、厩舎の力があるので、何とか無事にクリアしてくれたらと思います。
一走一走、注目される血統ですが、上の問題もあり、そんなに簡単ではないでしょう。
まだまだ始まったばかりの競走馬生活ですが、とにかく最後まで無事に走ってくれることを願っています。