セントライト記念 雑感

いよいよ菊花賞へ向けて第一陣。
セントライト記念の結果から考えられることは二つ。
まず、フェイトフルウォーは非常に強い競馬。そしてトライアルだけでなく菊向けの馬。
もう一つは春の実績馬が力を落とすことなく順調に秋を迎え、そして良い競馬でトライアルを走り終えたということ。


セントライト記念は春の実績馬がそのまま上位を占める競馬でしたが、その中でも勝ったフェイトフルウォーは、前目の位置取りから自分で早めに動いていって外を回っても押し切るという、非常に強い競馬でした。
もともとデビュー直後から強かった馬で、春の有力候補だったはずですが、皐月賞直行や後方から溜める競馬にこだわるなど、歯車が噛み合わず、春は不本意な成績に終わりました。しかし、今日のレースが本来の力で、菊花賞フェイトフルウォー前に行かれて、オルフェーヴルがこれまで通りの位置取りだとすれば……あの脚を再現されればその時点でお手上げでしょう。
2着のトーセンラーも良い脚で前に迫りました。外を回ったフェイトフルウォーの方が二枚ほど強い競馬をしているのは確かですが、次は京都の外回りですからまさにトーセンラーには向いた舞台。これはショウナンマイティにもいえることです。3着、4着のベルシャザールサダムパテックも一叩きとしては理想的な競馬だったのではないでしょうか。
春の馬がそっくりそのまま順調にきて、しかも上がり馬や3000mに適性のある馬もいるわけですから、現状では3000mに注文の付くオルフェーヴルにとっては、皐月賞・ダービーに続いて菊花賞も勝つというのはとてつもなく難しいことだと思います。
それでも、そこを克服するために、池添ジョッキーが来週の神戸新聞杯でどう乗ってくれるか。
明日に続きます。