オルフェーヴル 明日 阪神大賞典で復帰

今日も坂路で15−15を乗られて順調。
いよいよ復帰戦。雨もほとんど影響がない程度でしょうし、どうか無事に最後まで走って欲しいと思います。
前日オッズには驚きました。ヒルノダムールが相当強い馬なのは、春の天皇賞とぶっつけだったフォア賞のレースぶりで明らかなこと。そのヒルノダムールが10倍前後でオルフェーヴルが1.1倍という前日オッズはどうなんでしょう……強い馬がいないレースでならまだ分かりますが、何頭か強い馬がいるのにそんなことしていいの? と思ってしまうくらいですが、それだけこの馬が評価されているということなのでしょう。
ただ、人気通りには簡単に決まらないのが競馬。いくらしっかり追い切りをかけてきたとはいえ、完全に緩ませての休み明けで1.1倍というのは嫌な感じです。


展開はナムラクレセント、リッカロイヤル、ビートブラックが先行して、その直後に好枠のギュスターヴクライヒルノダムールあたり? メンバー的にはスローでしょうが、それが意識されてかえって流れる可能性もあります。
オルフェーヴルも、有馬記念での出遅れて後方からという形の払拭をしておきたいところで、出来ればスタートを決めてこのあとの5番手グループにつけられれば理想でしょうか。
神戸新聞杯のような前目の競馬が出来れば、あとは2週目の3角を回るまでは、ひたすら折り合いに専念。とにかく折り合い。今回もスタンド前という難関が待ちかまえていますので出来れば馬群に入れたいところですが、それがかなわなかったとしても何とか辛抱してくれることを願うしかありません。


菊花賞も少し余裕のある体で3000mを走りきってくれましたが、ここは春の復帰戦であり前哨戦。
菊花賞を目指して課題のあった神戸新聞杯は、見事にそれに答えるレースぶりでした。1着で駆けたこと以上に内容に収穫がありました。
今回も、先とその先を見据えて収穫のあるレースになるかどうかが重要だと思います。凱旋門賞に出走するとしたら、おそらくそれまでに走れるレースはこのレースを含めて3戦。オルフェーヴルにとって、あえてきつい距離を選んだ意図は明らかでしょう。
まずは折り合い、とにかく道中の我慢。池添ジョッキーが「永遠の課題は折り合い」と何度もいう通り。
今後に向けてのもう一つの課題は、個人的には馬群の中でぶつけられたりアクシデントがあっても我慢できるかだと思います。馬群をこじ開ける根性はこれまでにも見せてくれています。凱旋門賞はグリーンベルトを通らなければどうしようもないレースになることが多く、直線向くまで、ぶつけられようが何されようが、馬群で辛抱しきった馬が抜け出してくるレースになる可能性が高いと思います。ディープインパクト古馬になってから常勝を義務づけられ、常に外外を回って来る競馬でした。当然本番でも安全策。もし、本番までに馬群で辛抱する競馬を試していたらどうだったでしょうか? そういう意味でも、秋に大目標がある以上、あと3戦、その目標に向けて色々な競馬を経験してもらいたいと思います。ただ、今回は大外ですから自ずから戦法は決まってしまうでしょうね。


今回も今後も、鞍上は本当に大変だと思います。
でも、秋のためにもどうか我慢をして乗り切って欲しいと思います
あとは、とにかく無事に、アクシデントなく無事に走り終えてくれることを願います。