オルフェーヴル きさらぎ賞 3着

ハーツと全く同じ3着。よく走ってくれました。
今日のレース、全く思っていた通りの展開と結果。逃げ馬と自在性のあるトーセンラーで決着。
そう考えればこれ以上はない最高の結果でしょう。上がり33秒2の脚ですから、本当に今日の流れではこれ以上はどうしようもありません。4コーナーでトーセンラーの位置にいなければ全くどうにもならないレースでしたが、この馬にその位置を望むのが無理なのも最初から分かっていたことです。4角で外に振られて(ジョッキーによるとふくれたらしい)1馬身半ほど遅れましたから、それを考えれば0.2差の3着は超上出来です。

・外差しと言われているが、実は前が十分に残れる馬場。
・人気馬は後方組で牽制しあうのは必至で、スローで先行馬が残るのは予想されていたこと。
・先日から再三指摘してきたように、このレース、最低でも4角4〜5番手でないと勝ち負けは難しい。
オルフェーヴルは、折り合いがすべてで、その勝ち負けするための位置にはいないとほぼ決まっている。

だから、逃げ馬と、先行できるトーセンラーで予想通り(ウインが先行するか人気の先行馬がもう1頭いれば全然違う予想になったでしょう)。
池添ジョッキーにも全く文句はありません。むしろ乗り難しい馬によく付き合ってくれています。
展開不問の馬が本当に強い馬ですので、この馬は後方で折り合いに専念しなければレースにならならないという時点で、まだ足りない馬なのでしょう。そうやって苦労してもらっても完全には折り合えません。池添Jの言う通り、「まだまだだ競馬を覚えている段階」。
そんな中でもでも、末が一級品なのはこの2戦ではっきりとしましたし、直線でのフットワークには改めて惚れ直しました。
だから現状ではとても満足です。
これからも同じようなレースを繰りかえすと思います。それでいいでしょう。ただ、今日も池添Jが「4コーナーで外へふくれた」「器用さが欲しい」と指摘しているように、後方から進めるとしてもコーナーではロスなく内々を上がっていける馬になって欲しいとは思います(そうでないとかなり苦しいでしょう。競馬は常に「前々」の「内々」が圧倒的に有利なわけですから、せめてその一方は身につけてもらいたいと思います)。
デビューからちょうど5戦。十分に満足できるレースをしてくれています。強力な武器があるわけですから、成長して嵌れば、かなり上のレースでも走れる馬だと思います。
後はとにかくケガをしないように。古馬になって気性の成長がともなった後が本当に大事なレースですから、古馬になっても無事に走り続けるのが一番大切なことです。
だから、個人的にはクラシックには全くこだわりません。皐月賞よりもマイルカップの方がいいと思いますが、本音では春は休んで欲しいくらい。
もし皐月賞を目指すにしても、休ませて直行で十分だと思います。パドックでは前走以上にスイッチが入りかけていましたし、馬体も減らしています(ちょうど良い感じでもありましたが)。全く無理使いする必要はない馬ですので、是非一休みして欲しいと思います。