オルフェーヴル 明日 皐月賞

オリエンタルアートの08は5月14日の遅生まれ。しかも父ステイゴールド古馬になってからの活躍を望んで出資した馬で、当初からこの春の皐月賞とダービーで大きな期待を持っていたというわけではありませんでした。それは今でもあまり変わっていません。

にもかかわらず、ここまで期待以上の走りでG2を勝ってくれました。古馬になってもオープンで走ることになり、無事であれば重賞で走る機会も増えるでしょう。個人的には、大レースを勝つよりも、期待を持てる状況で重賞を数多く走ってくれる馬こそが、一口的には最高の名馬だと思っています。その観点からすると、一回のレースでの勝ち負けよりも、今後を見据えてどういう競馬が出来るかということが大変重要です。一発勝ってその後は全然よりも、惜しい入着を繰りかえして息長く走ってくれる馬の方が、一口的にはずっと楽しめます。

そういう意味では、古馬になってからと思っていたオルフェーヴルですが、府中で、2000mのG1で、どんな走りが出来るかというのは、やはり重要です。
ただ、今日の東京競馬場は本当に前にいないとどうにもならない感じでした。枠順にプラスしてこの馬場を考えると、明日は大変厳しいレースになると思います。フローラSのバウンシーチューンが、昨日から散々言ってる「コーナーはイン→直線へ向いてから外へ」の好騎乗をやってくれましたが、これしかないという乗り方でした。明日も後方からはこの形でないと難しいと思います。距離も苦しいと思いますが、出来ればその後のダービーに、そして今後の競馬に繋がるレースをしてくれたらと思います。
また、府中がダメ、1800mまでしかダメとなると、来年以降に選択できる舞台がかなり限定されていまいます。そうはならないように願っています。このレース1度の勝ち負けよりも、その方がずっと大事です。

【走りは軽快だが、左へ行こうとする仕草が目立つ】

日刊競馬の調教短評です。自分もまったく同じように感じました。どんなレースでもそうですが、ましてや大舞台。何とか真っ直ぐに目一杯走って欲しいと思います。細かく言えば、出遅れ・折り合い・ふくれないこと・真っ直ぐ走ることと、課題は山積みですが、今すぐにクリアできることは限られていますので、一戦ごとの成長を願うしかありません。
どうか古馬まで無事に走り終えて欲しいと願います。