秋華賞 ホエールキャプチャとキョウワジャンヌ

今日は、来週の菊花賞を意識してでしょうか? 緊張を感じながら秋華賞を観戦。
もちろん、池添Jのホエールキャプチャハーツクライ産駒のキョウワジャンヌを大声で応援。
キョウワジャンヌは本当によく頑張った2着で思わず声が出ました。ホエールキャプチャは外目を回されている時点で観念しましたが、やはり伸びきれず3着。完全に6枠から外を回されたことが原因だと思います。
ワイドにしとけばよかった……と思いますが、このレースからはっきりすることがあります。


1 まず、稍重でしたが、勝ちタイムは1:58.2と、非常に速い時計。特殊な馬場状態だと考えた方がいいでしょう。
2 そして、先週・昨日と指摘しているように、外を回していてはどうすることも出来ない馬場が続いています。内枠から内を回って脚を溜める馬と、外を回ってくる馬とでは、直線に向いた時点でかなりの余力の差が生じしまいます。
レース後の池添Jのコメントです。
「枠順の差で中々内に入れることが出来ず、気になっていたアヴェンチュラからは、2コーナーからコーナーごとに離されてしまいました。それがきつかったですね。結局は立ち回りの差、枠順の差でしょうか」

全くその通りだと思います。

12番あたりを絶好枠という方もおられますが、とんでもない。最初のコーナーまでの距離を考えると、12番は明らかに不利だと言える外枠で、12番から内に入れてロスのないレースをするためには相当運に恵まれる必要があります。行ききってしまうか、一番後ろまで下げれば最内まで潜り込めますが、先行や中段でレースを進めようと思えば、ほぼ確実に常に内に何頭かの馬がいる状態になってしまいます。今日のホエールもその状態。池添Jはスタートを決め、何のミスもしてないのに、常に内に何頭かの馬がいて外目を回ってくるはめになりました。
これでは、前の内で脚を溜めていた馬以上の脚を使えというのは無理でしょう。
自分は外でコーナーの度にロスをする。逆に相手は内でコーナーの度に脚を溜められる。
騎乗が完璧であってもどうしようもない、内で溜められるかに全てがかかってくるという、そういう馬場になっているのだと思います。


昨日も言いましたが、今の京都競馬場の外回りは、コーナーで内を回ってこないと伸びません。10Rの清水Sもそう。
ミキノバンジョー(エクスペディションと走ってましたね)が差し込んできましたが、3〜4コーナーのカーブは内から2頭目を回って脚を溜めていました。
外外を回ってきた断然人気のダノンシャークはコーナーで脚を使った分伸びきれずに3着まで。
3Rの未勝利戦も外回りでしたが、コーナーで外を回らなかったショウナンカンムリが伸びてきました。
やはり、外を回した馬はその時点で厳しい戦いを強いられるのは明らかで、内から2頭目までを回ってこないと伸び切れていません。


「後ろから外を回していては苦しい馬場」
「差せないということではないが内で脚を溜めきった馬が断然有利な馬場」
「枠順」「前がなかなか止まらない高速馬場」
このへんが浮き彫りになった今週の競馬だった思います。
コメントを見る限りでは、池添Jがそのことを分かってくれているのは心強いことです。ただ、枠が外だとどうしても外目を回らされる確率が高くなるので、まずは木曜日に枠順がどうなるかだと思います。