オルフェーヴル いよいよ明日 菊花賞

驚いたことに今日も15-15を乗られています。これは全出走馬の中でもオルフェーヴルだけ。よほど体調が良いのでしょう。
一夏越して間違いなく成長しています。前走よりもさらに上昇。今のオルフェーヴルは文句の付けようのない状態だと思います。
この馬本当に強くなりました。
2400mまでの能力に関しては世間の見方通りなのかもしれません。


でも今回はとにかく淀の3000m。
それこそ過去の傾向を見ても評判と通りに決まることの少ないレース。
当たり前です。
スタートしてすぐ下り坂。6回のコーナー。スタンド前の歓声。
折り合えなければごまかしがききません。スローになればなおさらです。
しかも、今回は早めに仕掛けていく馬が多そうでレース中の展開も難しそう。
加えて先週からジョッキーも口々に言っている、外を回っては厳しい今の京都の馬場。
オルフェーヴルが強くなったのも間違いないけれど、この舞台がテレビで見ている以上にオルフェーヴルとって大変な舞台であることも確か。
だけど、池添Jも陣営も全部分かってくれています。そういう意味では、この馬は恵まれています。
ここまでこの舞台に立たせてもらえたのも、関係者が深く理解してくれていたおかけでしょう。


デビュー戦快勝後のジョッキー振り落とし、その後のレースでのゲート難、折り合い難、斜行、レースで鳴く幼い気性、そしてライバル達より一回り華奢で小さな馬体。
正直、春のクラシックどころか菊に間に合ってくれるかどうかすら怪しいと思っていました。古馬になって一線級と走ってくれれば御の字だと思って見守ってきました。
そんな馬が、急成長。もちろん馬自身の成長力も大きいのですが、それ以上に克服すべき課題の方が多かった馬です。その課題を克服すべく努力を重ねて下さった、池江厩舎、池添J、NFしがらきの努力のおかげで、皐月賞馬・ダービー馬という勲章を背負って、菊花賞の舞台に挑めることになりました。
結果だけを考えれば、何もない無心の状態で淀の3000に挑んだ方が勝機があるのは当然です。しかし、この雰囲気ですから、三冠を意識するなというほうが無理でしょう。

それでも、色んな仕掛けがあったとしても、最後までオルフェーヴルを信頼して乗ってくれるでしょう。
折り合えるかどうかは……大丈夫だと信じるだけです。
ここまで乗り続けてくれている池添J。きっとこれまでの競馬を通して培ってきたオルフェーヴルへの信頼を、最大限に活かした競馬をしてくれると思います。

結果が求められる立場なのかもしれませんが、自分にとってはオルフェーヴルがこの舞台に挑戦しているということ自体がとてつもなく有り難いこと。そして、来年以降も無事に走ってくれることが何よりも大切。
とにかく、どうか最後までアクシデントなしに、無事に走り終えて欲しいと思います。