オルフェーヴル 有馬記念に向けて その④ 中山競馬場の馬場

有馬記念のことを考えながら、先週の中山の馬場に注目していました。
土曜の傾向としては、ペースが遅ければ前の内で溜めていた馬が優勢だけど、ペースが速ければ外からの差しも届くという馬場。
コース形態から内をロスなくまわった馬が有利なのは当然ですが、展開が速くなれば、4コーナーは少々外目をまわっても差し届いていました。

日曜はまた内も伸びる印象。朝日杯は内枠から内々をロスなく乗った馬が1着2着。パトロールビデオを見ても、2頭とも最初のコーナーからピッタリと最内に入れて、直線まで全くロスなくインで辛抱しきりました。強い馬が内ラチ沿いにピタリと溜めきって、余裕の伸び。最終レースは勝ち馬は1頭だけ違う脚で外から差しきりましたが、2着3着は好位の内目で溜めていた馬。
まだ土曜の競馬があるので、有馬記念当日馬場がどうなるか分かりませんが、基本的には、内が極端に痛んでいるということはなく、ずっと外外を外回ってきては厳しいでしょう。
よく「どこからでも来れる馬場」という表現されますが、内が荒れまくってよほど走りにくくならない限りは、やはりコースロスなく回ったほうが余力を残せるのは当然で、先週の馬場もその状態を維持していると思います。ただ開幕当初とは違って、展開が速くなれば後方で溜めていた馬が最後は外に行っても届く馬場にはなっています。
有馬記念も枠順とコース取りが問われると思います。有力馬が多く、力関係が拮抗しているだけに、なおさら立ち回り次第になるでしょう。個人的には内々をロスなく回って、皐月賞のような挑戦者の立場で馬群を割って欲しいと思いますが、コメント等からそれはほぼないでしょう。
有馬記念では最後はある程度外を回ることになると思います。ただ、やはりずっと外でロスしていては厳しく、道中はどこかで馬群の中でロスなく溜める場面が欲しいところだと思います。菊花賞のように1週目のスタンド前では馬群の中に入れられていればよいのですが……そういう意味でも明日の枠順決定は重要でしょうね。
マイネルキッツ回避で14頭立て。さすがに7枠や8枠はご勘弁ですが、偶数番号でいうと5枠でも8番、6枠でも10番、それより外でなければそう大きな影響はないかもしれません。それでも理想は3枠か4枠あたりまででしょうか。秋2走は、6枠7枠という外目でした。今度こそ是非好枠を……菊花賞ほどではないでしょうが、ドキドキしながら明日の枠順確定を待ちたいと思います。