オルフェーヴル ドバイを見送り 凱旋門賞を最優先に

これも嬉しいニュース。
本当に良かったと思います。もちろん、ドバイ行きも、あったらあったで良かったのかもしれませんが、その1戦を挟むことによって、他のレースに大きな影響が出る可能性があります。その結果、凱旋門賞に影響が出てしまう可能性もそれなりにあったと思います。
もちろん、国内にいても必ずしも順調にいくとは限りませんし、後から「ああしておけば良かった」と思うこともあるかもしれませんが、やはり最初の計画通りに進めるのが一番だと思います。それで上手くいかないときは、それはそれで仕方がないとあきらめもつきます。
これまでのレースぶりを見ていると、春はもう一段の成長を期待できるかもしれません。その点からも、春は国内専念で間隔を空けながら2戦のみで、凱旋門賞(と出来ればその前哨戦)に万全の体勢をとれるようなローテーションが理想でしょう。
一戦ごとの成長がめざましいオルフェーヴルですが、気性面ではまだまだ。3000mの阪神大賞典から3200mの天皇賞よりも、2000m前後の前哨戦から宝塚記念の方がよほど走りやすいでしょうが、凱旋門賞で我慢するためには春の天皇賞で我慢を強いられる方が、より実があると思います。
今後のローテの予想ですが、阪神大賞典春の天皇賞のあとは?
① 宝塚記念を使って、前哨戦も使って、本番……この可能性は低いように思います。
宝塚記念は、個人的には思い出もあり大好きなレースで是非走って欲しいのですが、これを使うとその後の調整がまた難しそう。
前哨戦を使おうと思えば7月末に検疫馬房に入って、8月のお盆前に出国となるでしょう。6月末に宝塚記念のために一度仕上げきって、一番暑くなる7月に検疫馬房に入って8月初めに出国という流れでは、スケジュールが押してまともなリフレッシュと調整期間を取るのが難しいでしょう。
そういうことから、宝塚を使うと、前哨戦から本番へ万全の体勢で臨めるかは微妙になります。前哨戦を挟まないのなら宝塚を使っても9月出国の本番までには十分余裕を持てます。だから、
② 宝塚記念を使って、前哨戦なしで本番か
③ 宝塚記念を使わず前哨戦を使って本番か
のどちらかになる公算が高いのではないでしょうか。
この二者択一なら、個人的には絶対に後者がいいと思います(宝塚記念は大好きですけど)。
結果も求められ立場かもしれませんが、ゲームではありませんから結果はそんなに簡単には出ないでしょう。でも、せっかく多くの夢とともに凱旋門賞へ行くのなら、とにかく凱旋門賞で、「馬も人も」一番良い状態になるように持って行ってもらいたい、それが何よりの願いです。
だから前哨戦は絶対に使って欲しいと思います。そして人のことも考えれば同じ舞台で走れるフォワ賞が一番でしょう。
欧州の本物のチャンピオンが集まる競馬は、ぱっと行ってぽっと勝てるほど甘くないのは十分に実感しています。
だからこそ是非、本番と同じコースのフォワ賞を使って本番へ向かって欲しいと思います。でも、池江師が以前から「前哨戦については前から考えていたことがある」とおっしゃってますので、フォワ賞一択ではないのでしょうね。フォア賞が有力ならわざわざ「考えていたことがある」とは発言されないでしょう。まだ国内か欧州かも決めてないということなので、以前の師の発言は札幌路記念を念頭に置かれていたものなのでしょうか? 
いずれにしても、池江師のことですから本番を見据えて最善の選択をされることだと思います。
最後に。上の①〜③にもう一つ加えてもらえるのなら、
④ハードウィックS→キングジョージ凱旋門賞
ですが、絶対ないでしょう(笑)

何を言っても無事でなければ全てが消えてしまう話なので、とにかく無事に過ごして欲しいと思います。