オルフェーヴル 明日 春の天皇賞

28日 坂路 65.3 -47.1 -30.5 -15.1
最近は、レース前日に60-15の15-15を乗られることが多かったのですが、今日は少し入りがセーブ気味。何とか落ち着いてレースに臨めるよう、考えて下さってのことだと思います。
とりあえず、折り合って落ち着いて走れるか、最初のスタンド前で行きたがらないかどうか(本当は馬群に入っていられるかどうかなのですが、運とファインプレーがないと難しいでしょう)。

ほとんどの新聞が
8枠18番オルフェーヴル ◎◎○◎◎◎◎
これを見て単勝1倍台の大本命、メジロマックイーンが8枠だった春の天皇賞を思い出しました。あの時もピンクの帽子で同じようなグリグリ。強い競馬をしましたがライスシャワーに破れての2着でした。そういえば今年のJRA天皇賞のCMはライスシャワーでしたね……。あまりにもドンピシャ。いえ、もちろん関係ないでしょう。
ただし、あの時と違うのは、マックイーンは15頭立ての14番で、大外ではなかったこと。オルフェーヴルはさらに4頭外の18番。また、マックイーンは先行出来る馬だったので、8枠からでも正攻法で余裕を持ってレースに臨めましたが、今回のオルフェーヴルには正攻法は望めません。
でも考えてみれば縁ですよね。
春の天皇賞の絶対的王者、メジロマックイーン天皇賞4代制覇は果たせなかったけれども、そのメジロマックイーンが母系に入った孫の三冠馬が、こうして同じような状況で春の天皇賞に出走。


もう一つ。
阪神大賞典、逸走後の遅れを取り戻したシーンが大歓声の中のヒーローのように扱われていますが、確かにそれはそれでもの凄いシーンでいた。

でも一番印象に残っているのはその前の二つの場面。


まずすぐに目に浮かぶのは、当然、あのジョッキーが手綱を抑えた場面。
何かあったというより、すべて終わったと頭が真っ白になりました。
走り終えた後も、盛り返した嬉しさよりとにかく無事かどうか、ただそれだけが気になりました。今でも忘れられません。レースを迎える度に思い出すでしょう。
そしてまた、前走と同じ大外。ジョッキーの心理を考えても前走よりもずっと厳しい状況でしょう。それを克服しようとする池添騎手。声援を送るしかありません。


そしてもう一つのシーン。
スタンド前を通過して、制御不能になりつつある、オルフェーヴルの姿。

ちょうどこの写真の姿。白老で初めて会ったときの生後三ヶ月くらいの姿。もちろん今ではあの仔馬が大人になったわけで、全く違っていて当然のはずなのですが、それでも、あの1コーナーで首に力を入れ制御不能になりつつある姿が、仔馬時代のオリエンタルアート08と完全にオーバーラップしました。きっと、今でも幼い気性を全身で発しているのでしょう。
そんな幼い馬が、春の天皇賞に大本命で挑む。凄い縁だと思います。


調教再審査をを含め、あの競馬の影響とダメージは大きかったと思います。
前走の経緯からジョッキーにはプレッシャーがかかりますが、個人的にはとにかく無事に走り終えて欲しい。
前走の挽回と求められる立場を意識するなというのも無理だけど、一番大事なのはオルフェーヴルが無事に走って、今後も無事にレースを迎えられること。
あの幼い仔馬が、マックイーンと同じ状況で、この舞台を走ろうとしているだけでも有り難いことだと思います。
巡りめぐってそのレースを見ることができる、これほど嬉しいことはありません。無理よりも無事。無事であればこそ、次もまた走ることができます。
だからこそ、とにかく無事に、最後までアクシデントなく走り終えて欲しいと思います。