エクスペディション 新潟記念 4着

よく頑張ってくれました。
馬体も維持。気合い乗りも良く、いい状態だった思います。
スタートも上手く出て、今日は馬の方が行く気で抑えたまま先団へ。良い位置を取れました。
コーナーは内から2頭目
勝ち馬も同じような位置でしたがコーナーは最内追走。
エクスペディションは4コーナーまでは非常にスムーズだったと思います。先行策から中盤はしっかりと溜められました。ただ4角で内へ。逆にコーナーで最内だった勝ち馬は一呼吸遅らせて外へ。
今日はコーナーはいかにロスなく回って、最後は馬場の外へ導けるかが勝負の分かれ目だったと思います。
浜中Jも、早めに仕掛けたい以上、直線に向いて外に馬がいる状況では、内に入って仕掛けていくのも仕方ありませんが、結局はほとんどの馬が最後は外へ持って行くので、もう少し待てればいくらでも外へは出せたと思います(実際にあそこまで内に切れ込まないでもムスカテールの間を割れました)。ただ、今日は戦前から前走と同じように乗り方をと言われていましたので、早めに、馬場の悪いところに入ってでも先に抜けようとしたのでしょう。

普段なら、みんなラチ沿いを走りますから最後に内へ入るのは勇気の要ることですが、私は詰まったとしてもイン付きには賛成です。ですが今日は逆。みんな長い直線は外へ出したいので外へ押していき内が空けられます。つまり普段は誰が大外を回らされるかということですが、今日は誰が最内へ押し込まれるか。
いち早く追い出したこの馬が、有力馬の中で一番内の馬場の悪いところを通ることになりました。それでも鞍上のゴーサインにこたえて一瞬抜け出してくれるかに見えたのですが、やはり残り1Fからは外の勢いが明らかに優勢。勝ち馬の切れはともかくとして、他の馬とは直線で通った場所の差が大きかったと思います。

というわけで、ジョッキーの一瞬の判断次第で少し着順も変わったかもなぁとは思いますが、それでも浜中騎手もよく乗ってくれたと思います。新潟外回りでの判断の差が出るのは仕方ありませんし、前走と同じように積極的に抜け出そうとするのはもっともなことで、早めに仕掛けようと思えば内に入るしかなかったでしょう。「小回りの方が向いている」ということですが、むしろ、新潟コースでも乗り方次第でどうにでもないそうなことがよく分かった競馬だったと思います。


馬も本当によく頑張ってくれたと思います。連戦連勝よりも、ここは、前走小倉で狙い通りに勝った後も、重賞戦線でやっていけるかどうかの試金石でした。
斤量増、初コース、長い直線、初の左回り、大幅な相手強化、そして重賞を勝った後で人気を背負うレース。惨敗してもおかしくない要素がたっぷりとありましたが、悪いところを通りながら勝ち負けに持ち込むかという競馬。上がり32秒6という速い上がり。その中で0.1秒差の4着は、十分に満足のいく結果で、内容も良かったと思います。
今日の相手で、この斤量でもあそこまで走れたということは、今後も、小倉以外の競馬場でも重賞戦線で十分にやっていける見通しがついたわけで、収穫の多いレースだったと思います。
昨日も書きましたが、これからも続いていくチャレンジ。そこに十分チャレンジしていけそうだというのは、ありがたいことで、今夏だけでなく、これからも先も大きな楽しみです。出来るだけ長いチャレンジであって欲しいと思います。
そのためにもどうかレース後も無事であってくれますように。


ゲームなら予定通り3戦使うのは簡単なんでしょうが(笑)、本物の競馬で予定通り3戦、しかも夏の遠征競馬をこなすのは簡単なことではありません。見事に期待通りの走りを見せてくれた馬にも、簡単ではないことを実現させてくれた陣営にも感謝したいと思います。


さあ、これで我が家の夏の大一番新潟記念も終わり、9月に入って一区切り。
あとはオルフェーヴルのフォア賞(といっても、池江師の言われるようにあくまでも馬場の経験)と凱旋門賞に全力! のはずなんですが、その前に自分たちのフランス行きをどうするか……ですね。