オルフェーヴル フォワ賞 確定 大外枠

5頭立てになりました。アヴェンティーノが出てくれていなかったら4頭立て。しかも大外。これで本番内目の枠を引けるのなら、5頭立てのここで大外を引いておいて良かったとなるのですが……。
この頭数で、超スローペースの中、あの時と同じ大外枠。どれだけ我慢が効くか、これはひとつの試練だと思います。
いずれにしてもフォワ賞は本番のための前哨戦。今年の初めから凱旋門賞に行くのなら、絶対に前哨戦を使って! と何度も繰りかえしてきましたが、もちろん前哨戦を走るために渡仏するのではありません。あくまでも凱旋門賞のため。だから、フォワ賞での結果にはまったくこだわっていませんが、この頭数と外からの発走で折り合えるかどうかは大きな試練だと思います。他にも注目すべき点はありますが、以下に箇条書きでまとめておきます(すべて主観です)。


・相手関係
フォワ賞の相手関係は全然気にしていません。凱旋門賞の相手関係なら滅茶苦茶気になりますが。
オルフェーヴルの走るレースで、相手関係が気にならないレースは初めて。フォワ賞は、これまで日本で走ってきた前哨戦とは全く違います。このレースで大事なのは相手や着順ではないでしょう(頭数は大事だったかもしれませんが)。
オルフェーヴル自身がどういうレースをして、スミヨン騎手といかにコンタクトを取って、どういう課題を得て、そしてどういう状態で10月7日を迎えられるか。それが一番大事だと思います。


ロンシャン競馬場の芝、馬場

これはやってみないとわからないでしょうが、こなしてくれるのではないかと思います。
もともとロンシャンはアスコットなどの自然の丘を利用した馬場とは違いますし、過去のレースでも良馬場なら速い時計の出る芝です。それでも、合う合わないはあるかもしれませんが、こなしてくれるような気がします。
ピッチ走法で有名なお兄さんほどではありませんが、オルフェーヴルも走法に特徴のある馬で、前肢を真っ直ぐに目一杯上げてストライドを伸ばしながらも、着地の時はしっかりと地面を捉えて掻いています。前肢を目一杯上げると、ストライドが伸びて大きなフットワークになるのですが、オルフェーヴルの場合は大きなストライドに加えて、素速く回転させて、しっかり地面を捉えて掻いて走っていますので、ストライド+高速ピッチを実現できています(ただ、宝塚記念はあまりストライドは伸びていなかったかも)。そのもとになっているのは稼働域や筋力だけでなく運動神経の良さだと思います。
少々馬場が悪くても、いつもこなせているのはその走法・運動神経・精神力すべてのお陰だと思います。だから、やってみないとわかりませんが、重い芝は、それほど不安には思っていません(今週は晴で重ではなさそうですね)。


ロンシャン競馬場コース形態

フォア賞と凱旋門賞の動画を何回も見ましたが、個人的な予想としては、あまり合わないのでは? と思います。
まず初めの直線が長いこと。隊列が定まるまでに時間もかかり、行きたがる可能性が高くなります。
それからコーナー。確かに、武豊騎手が言われるように、天皇賞有馬記念のようにグルグル1周以上コーナーを回るよりも、東京や今回の凱旋門賞のようなコーナーが少ないコースの方が絶対に合っていると思います。ただ、どうもロンシャンのコーナーの形態が京都の外回りとかぶります。この馬が大きくふくれたのは京都の外回りで二度。おまけにロンシャンのコーナーは京都のようにバンクにはなっていない平らなコーナー。よりふくれやすいでしょう。フォルスストレートといい、大歓迎のコース形態とは思えません。


・一番大事なスミヨン騎手とのレースに行ってのコンタクト。
これはレースでないと分からない部分があると思いますので、良い面も悪い面も経験してもらえればいいと思います。どこまで我慢できるか。
※まだありますので、時間があれば明日にでも続けたいと思います。


それらすべてを含めて、10月7日のために「経験する」こと。そのためのフォワ賞
オルフェーヴルにとっては、ここを無事に走る、「経験する」というのが大事なことだと思います。他の馬以上に、また日本での前哨戦以上に、ロンシャン競馬場の2400mを無事に経験するということが大切。実際の「経験」に優るものはないでしょう。ましてやオルフェーヴルの気性ですから、一度経験することの意味は計り知れないと思います。そういう意味では、着順や相手どうのよりも、10月7日のために経験できて良かったというレースになって欲しいと思います。良い面も難しい面も、とくに難しい面は本番ではなく出来れば前哨戦で経験して掴んでおいて欲しいところ。
経験。とにかく経験。その経験を経て本番へ向かうという過程を取ってもらえて本当に良かったと思います。
どうかその過程を活かして、無事に走り終えて欲しいと願っています。