菊花賞 その後

落ち着きかけたアクセスがまた増えてますので、思ったままを書きづらく、申し訳ありませんが凱旋門賞の観戦記はだいぶん後になると思います(ただの自分の記録用みたいな内容だけど)。
スカイディグニティでは検索に引っかからないようにしているのですが、リヤンドファミユ入厩の影響でしょうか(頑張って欲しい! でも我が家の出資馬ではありませんので情報は何も出てきません)。


それより、「スカイディグニティ」「菊花賞 ロス」で、結構な数の検索があったことに驚きました。そりゃ、この日記では毎日「ロスロス」言ってますからね(笑) ロスに関しては言葉よりもパトロールビデオを見る方が早いと思います。今、パトロールビデオ見ていますが、スタートからの一周でどの馬が一番ロスをしてるか(距離を多く走っているか)は一目瞭然。一番ロスが大きかったのはミルドリーム。次がスカイディグニティ。
団子でしたからロスのある馬は多かったのですが、中でもこの2頭は極端に長い距離を走らされています。最初の1000mの通過が1分0秒9。それを外枠から出遅れてずっと外を追走しながら、1000m通過地点(ゴール付近)で中段のあの位置まで押し上げてるのですから、見た目以上の脚を使わされていたでしょう。それで最後まで食らいつけるのは、やはり陣営の言うようにスタミナに自信があるのだと思います。そして全体もそれが問われる流れになってくれたのは幸いでした。

友道師のコメント。
「初のGIでこれだけ走れば十分。ゲートは悪かったけど、押っつけて行ってもらった。道中はリズム良く運べたが、最後は(枠の)内、外の差が出た」と悔しさのなかにも、先に向けて手応えをつかんでいた。
http://uma36.com/?pid=news_view&news_id=14666

まったくその通りだと思います。ここでの2着は本当によくやってくれました。16番からの発走はどうにもなりませんでしたが、それを考えれば最高に頑張ってくれています。


またジョッキーも、3コーナーからは上手く捌いてくれました。最後まで外なら厳しかったでしょうが、2周目三コーナーから中に入って最後はメンディザバル騎手が内から2頭目を上手く捌いてきてくれました。他にも上手いと思ったのは、道中でも位置を取りに行こうとして、何と2コーナーから向こう正面に入るところでも少し手を動かして押し上げようとしています。日本人なら絶対に動けないところ。このあたりは凄い。
なお、2周目の4コーナーで脱臼していたとの記事ですから、追っているときには既に脱臼していたのですね。ただ、自分が見た限りでは最後120mほどで、ゴールドシップに一番迫ったところで右ムチ二発。その直後に空ムチのような変なアクションになったところだと思うのですが……。そのあと、まったく右手に力が入っていないような追い方になりましたし。
いずれにしても、脱臼しながらよく最後まで走らせてくれました。つくづく凄い根性だと頭が下がります。
勝った内田ジョッキーも上手でした。「最初のコーナーと、1周目を回っての向こう正面までは内を回りたいと思っていたので、その通りになりましたね。」とのコメント通り。行き脚が付かない以上、ロスなく最内を回って他の馬よりじっくり脚を溜め、2周目の向こう正面の直線部分でロスなく外に出すのは最善の策。早めに動いたのも、最後大外ぶん回しを避けるためというのもあったでしょう。さすがでした。
ただ、その内外の差がなかったとしても、どうやってもゴールドシップには勝てなかったと思います。ゴールドシップは2歳から強い馬でしたが、ステイゴールドメジロマックイーンの配合らしく、3歳の夏を越してさらに成長して強くなっています。それでもそのゴールドシップ相手にここまでやれたことが驚き。馬が本当に力を付けているのでしょう。


このあとはNFしがらきへ放牧とのこと。無事が一番。ゆっくり疲れを取って欲しいと思います。