オルフェーヴル 凱旋門賞 観戦記 準備〜渡仏編 その1

2011年、菊花賞でのクラシック三冠達成後、すぐにオルフェーヴルの来年の目標が凱旋門賞であることが表明されました。もちろんその時点で2012年のロンシャンを意識しましたが、我が家が実際に動き始めたのは有馬記念を勝ってから。


時は数年さかのぼって2006年。我が家にとって生活の一部であったと断言できるハーツクライの引退後、どうも一口自体を惰性で続けている感がアリアリで、前のHPも閉じてしまいました。それから数年、どうかもう一度アスコットで熱いチャレンジを! という希望を抱いて日記を再開。
まあ、2006年の夏が一生に一度の体験だったわけで、それをもう一度なんて贅沢な話。そんなに思惑通り上手くいくわけがないのですが、それでももう一度あの最高の舞台へ! という願いをどこかで持ちながら、一口を楽しみ直してみようというのが、この日記の始まりでした。


その日記を開始した初年度に、前年度一目見たときから一家で惚れていた一頭の仔馬に出資。我が家の状況でいえば、背伸びという言葉なんかでは片づけられない目が飛び出るような価格帯。みんなで迷いながらも一生に三度目の高馬への出資を決断。

その仔馬がまさかの史上7頭目三冠馬に。セントライトシンザンミスターシービーシンボリルドルフナリタブライアンディープインパクトという偉大な6頭に続くクラシック三冠馬。まさかまさかの連続。今でもあの気性で菊花賞をよく乗り切ってくれたなぁと思います。
信じられないような体験をさせてもらった2011年。出来すぎも出来すぎ、どれだけ望もうとも二度と出来ない経験をさせてもらった2011年でしたが、我が家の本当の本当の願いは「アスコットへと続く道」。時が止まったままのような2006年の熱い夏。あのときの、あの熱いチャレンジを! もう一度! というこれまた熱い思い。


三冠達成後、2012年のロンシャン挑戦が現実味を帯びる中、まだアスコットへの未練を捨てきれずにいた我が家でしたが、有馬記念のあと、これはもう信じて、最後まで信じて、多くの人の願いを背負ってロンシャンへ行くべき馬だと思いました。
日記再開後から願い続けてきたその道は、アスコットではなくロンシャンへと続いていたわけですが、有馬記念のあと、そのことはまったく違和感なく受け入れることが出来ました。
おそらく、これがロンシャン=凱旋門賞以外のいかなる海外競馬であっても受け入れられなかったと思いますが、我が家にとってロンシャン=凱旋門賞は、アスコットへの願いと同じくらい、最高の、異次元の、名前を聞いただけで気持ち高ぶる舞台でした。
そういう意味では、ロンシャンへの道は、アスコットの代わりではなく、アスコットでの体験はそのままに、そしてそこから続いていた道として、完全に受け入れることの出来る舞台でした。何故そう思えたのかはわかりません。
おそらく凱旋門賞の前日に感じたことと関係があるような気もします。
       ↓
http://d.hatena.ne.jp/oumani-hamaru/20121006/1349537320


その2↓へ続く。
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