オルフェーヴル スプリングS 3枠6番

前回とは一転、好枠を引きました。今回はせっかくの好枠、道中外へ出そうなどとは考えずに、直線に向くまでは是非ともインで、中段馬群の内で競馬をしてもらいたいと思います(コーナーで外へ逃げようとするかもしれませんが、池添J頑張って)。

まず、この馬は末脚が武器ですので、それを最大限に活かす競馬をするのが当然です。そのために最優先されるべきは折り合い。これははっきりとしています。折り合いを犠牲にしてまで先行するのは愚の骨頂。もう一つ。この馬はスローで折り合いを付けるのは現状では難しい馬ですので、ある程度のペースでレースが流れてくれる必要があります。以下はその二点を大前提で書いています。

先週、外回り 1800mは3鞍ありましたが、いずれも先行馬どうしてでの決着。今の阪神の馬場は極端な追い込みは決まりにくい馬場です。
マイルに比べて外回りの1800mは長い直線を考えてスローに陥りやすいだけに、先週を見ても馬場は味方になりそうにありませんが、G2だけに、流れの速いレースで進めば克服できる可能性もあります。ただ、どうでしょう? 出走確定馬の馬柱を見渡して……とにかく差し馬が多い。差し、追い込みだらけ。前に行きそうなのはエイシンオスマンとホッコーガンバ(ショウナンパルフェ同様新馬戦も同じでしたね)くらい。それも、1800mと直線の長さを考えて、そんなに速いペースでは行ってくれないでしょう。その後にリベルタス、ベルシャザールあたりかな。
どう考えてもスローになりそうですが、ただ、そんな予想だからこそ早めにみんな動いて……くれないかな? 可能性は少ないかもしれませんが、権利のかかったトライアルですから、各馬速めに動いてガチンコの流れになる可能性も残っていますので、今回はそこに期待したいと思います。

いずれにしても、オルフェーヴル自身は、後方一気ではなく何とか中段のインで競馬してくれればなぁと思います(折り合いを犠牲にしてまで前に行って欲しいとは思いません)。競馬はいつでも圧倒的に先行馬が有利で、スムーズに先行できるかどうかも競走馬としての大きな能力ですから、毎回ほぼ最後方からしか行けないという時点で能力的に大きく劣ってしまうのも仕方ありません。その分、嵌れば鮮やかなのでしょうが……今後を見据えて競馬が上手になるにこしたことはありません。
でも、とにかく普通に乗ることすら難しい馬ですからね……京王杯の時のトラウマがあるように、押していって折り合うのはしんどいでしょう。
ただ、馬自身は決して行かない馬ではなく、かなり前向きに行こうとする馬です。だからこそ「行きたがる部分」と「前向きさ」の、まさに「折り合い」が重要になるわけですが、京王杯の時のように無理に押さないまでも、スタートを普通に出て(これ大事)、後はある程度は馬の行く気に任せて、中段で何とか折り合って競馬ができる馬になってもらいたいと思います。折り合いが最優先なのは当然で、押しての先行は望みませんが、せっかくの内枠ですから、普通のスタートから、何とか直線まで馬群の中に入れて中段インでじっと……。頭で考えるほど簡単ではないでしょうが、色んな条件が向いてくれることを願います。

最後に池江先生のラジオ日経のコメントです。

「末脚は確実ですがどうしても展開に左右されてしまいますから、もう少し脚質に幅が出てきてくれるといいのですが。」

阪神の1800m外回りはスローになりがちですから、この馬に向く流れになってくれると有難いのですが。今回もスローになるようなら、脚質に幅を出す意味で少しポジションを上げる競馬も考えています。」

全くその通りだと思います。とにかく行きたがりますので難しいのは承知していますが、せめて中段の内目で……池添Jに期待したいと思います。
まあ、ここまで書いてて思ったのですが、今回は他馬も前目前目を意識するでしょうから、逆にそれなら後方から決め打ちでもいいのかも? ……無理かな?

自分でも何だかよくわからなくなりましたが、どんな競馬であっても、とにかく無事にと願います。