ダービーに向けて オルフェーヴルとレースレベル

普段競馬雑誌は買わないのですが、オルフェーヴルが表紙になっていたので、ついついサラブレを手に。
立ち読みで済ませるつもりが、池江師のインタビューが載っており、大変的確にオルフェーヴルのことを話されていたので買ってしまいました。その中でとくに分かりやすいのが、芙蓉Sの後から何度も師が言われている「レースレベル」に関してです。

・まず、オルフェーヴル、良い方に成長しているが、ダービーで抜けてはいない。
スプリングS皐月賞の勝因 → オルフェーヴルはレースレベルが上がった方が競馬がしやすい。
・レースレベルとは → 「流れが速くなる」。(つまり先日から言っているガチンコの流れ)
・レースレベルが上がるとオルフェーヴルが競馬しやすい理由 → 折り合いがつけやすくなる。
・500万下クラスの馬が多いと → 能力の高い馬の方が競馬しづらくなる。スピードが違うので低いところに合わせると掛かってしまう。垂れてくる馬もいて捌きにくくなる。
・逆に出走馬のレベルが高いと → タフな流れになり掛かりにくく、全馬がゴールまで伸びるので抜け出しやすい

折り合いに難があるこの馬にとって、レベルが高くタフな流れがいかに重要なのかが本当によくわかるインタビューでした。自分も全く同じ意見です。


そして、師はダービーの2400mについてこう述べられています。

「2000mの方が競馬はしやすいが、2400mも守備範囲だと思う。ただ、距離が伸びる分ペースが緩くなるでしょうから、そこで折り合いを欠くという不安はありますよね」

問題はこの点です。インタビューの時点では、師は上のように述べていますが、むしろ体調面の維持の方が重要で、距離に関してはそれほど不安視していないということでした。

ただ、この時点から、大幅に条件は悪化しています。
皐月賞のメンバーのままなら2400mに伸びても、やや不安程度……だったことでしょう。
しかし、
師が指摘する、「距離が伸びる分ペースが緩くなるでしょうから、そこで折り合いを欠くという不安はありますよね」という距離的な要因に加え、出走馬自体のメンバー構成という要因からも、「レースレベル(≒流れ)」が、ちょっと想像も出来ないくらい遅くなりそうな状況になってきました。
状況と書きましたが、流れはまちがいなく遅くなるでしょう。
この時点で、スプリングS皐月賞連勝へと繋がった最大の要因である「高いレースレベルと折り合い」が、今回は期待できません。
それどころか、逆に折り合い不安のあるこの馬にとっては、最大の不安要素の出現です。

その点(メンバー構成と流れ)について、明日以降、具体的に書いていきたいと思います。