オルフェーヴル 明日 神戸新聞杯 6枠7番

できれば菊花賞のためにも、小頭数のここで最悪枠(7枠8枠)を引いておきたいところでしたが、やや外目の6枠。菊花賞は逆にやや内枠だったらいいなぁと思いつつ、夕刊紙を読んであれこれ検討。
人気も、競馬ブックや夕刊を見る限りでは断然人気にはなっていないようで安心しました。ウインバリアイオン本命の夕刊の方が多いくらい。これはありがたいことで、本番ではもっと人気がなければ良いのですが……。


先週、GCの重賞リプレイをつけていたら、ちょうど2004年の神戸新聞杯が放送されていました。
一目で分かる、のっしのっしとした大跳びの、流星がきれいで顔の大きな馬。そうです。ハーツクライ。このレース、キングカメハメハの完勝で、ハーツクライが3着、ラバグルートが5着(実はきさらぎ賞もハーツ、ラバグルートが同じ着順)。阪神競馬場に行くたびに、宝塚記念での追い込みと同時に、あの日の、なかなかエンジンがかからなかったハーツクライの姿を思い出します。

あれから、7年。ダービー後の初戦として、神戸新聞杯で復帰してくれる馬がまたいるというのは本当に幸せなことです。そして、その神戸新聞杯に、ここに来て大きな成長力を見せているハーツクライの産駒達が出走するのも本来なら喜ぶべきこと。
でも、やっぱり一緒に走るのはもの凄〜く嫌……。
ついでに、今回のメンバー、ショウナンマイティは別の意味で一番嫌です。春から一番恐いと思っていた馬。青葉賞でも1頭だけ2500m走らす気か! という騎乗で0.3秒差。ウインバリアシオンより劣るとは思えません。春の時点での能力比較でもオルフェーヴルとはそう大きく離れていない馬だと思っていました。それが一回使われ、オルフェーヴルの何倍も人気がないということは? 一口を離れて馬券を買う立場なら絶対にショウナンマイティから買っていると思います(来る来ないは別にして)。


さて、それらの馬を相手に、ここでオルフェーヴルがどんな競馬をしてくれるか?
出資馬がG2を走るわけですから、好走して欲しいのは当然です。
でも、やっぱりここは目標のための前哨戦。

しかも同じ阪神競馬場のステップレース、スプリングSの時とは状況が違います。
スプリングSは、早仕掛けをしてでも、何が何でも、絶対に権利を取らねばならなかったレース。結果を出さなければばらなかったレースです。だから、13番手から早めの大外一まくりで、4コーナーではもう大外先頭で権利を取りに行きました。多少強引ではありましたが、その結果勝つことが出来ました。距離も次走の2000mを見据えての1800mでした。

今回はスプリングSのときと大きく違う点があります。
まず、ここで能力を証明したり、賞金を上乗せしたりするする必要がない立場であること。
次に、次走の距離が3000mで、そこが秋の大目標であること。
1年前はマイル戦でさえ泡を吹いてハミを取って行こうとしていた馬です。
その馬が3000mを克服するために走る2400mのステップレースが今回の神戸新聞杯
本番では、スタートしてわずか1Fほどであの「淀の下り」。行きたがらずに乗り切らなけれねばなりません。トライアルで、もし行きたがって勝ったとしても、3000mの本番では厳しいでしょう。そういう意味では、神戸新聞杯は、着順ではなく、3000mを見据えてどこまで折り合えるか、我慢が効くかどうかを観るための前哨戦だと思います。
おそらく道中の何Fかは、本番に近いペースでのスローになるでしょう。その流れを中段あたりで我慢してロスと負担のない競馬が出来れば理想だと思います。

ただ、何より無事に走り終えなければ本番も何もありませんので、あの闘志は本番にとっておいて、どうか無事にここを走り終えて欲しいと思います。