ジャパンカップ ウインバリアシオンとハーツクライ

馬券はブエナビスタローズキングダムの一点でしたので外れましたが、それにしてもブエナビスタは強い! それはJCを見た誰もが思うことで、おそらく外国馬を含め一緒に走ったジョッキーが何より感じているのではないでしょうか。


ウインバリアシオンは、素晴らしい5着だったと思います。
いつも言いますが、競馬は内。枠は関係ないという人がありますが、関係あります。コーナーを回る競争ですから考えるまでもないこと。外枠だと内には入れなければ、ずっと外外で距離ロス。内ならある程度選択の余地があり、流れ次第で乗り方の幅が広がりますが、外だと限られてきます。調教師さんも本音では外を嫌がられる方多いですよね。
昨日のウインバリアシオンも12番枠は明らかに不利な枠で、スタートは普通に出ているにもかかわらず、1コーナーに入る地点では内に4頭ほど馬がいてその外外を回らざるをえませんでした。しかもペースが上がらず、かなりのスロー。あのまま団子の外外を最後まで回されていては競馬に参加させてもらえず終わるところでしょう。
安勝さんが好判断で3コーナー入り口から大捲りを仕掛けました。
東京のコーナーも大きいですから、3角から4角にかけて外目を回っていく捲りまくりは、明らかに大きなロスとなるのですが、それでもあのペースを団子で外外を回ってレースに参加しないよりは良いと判断されたのでしょう。好判断でした。
ただ、ペース的に好判断であったことと、ロスがあったかどうかは別の視点の話で、昨日のウインバリアシオンはロスの大きな競馬を強いられました。その中ではジョッキーが最善の判断をしてくれたということだと思います。
それでよく東京の長い直線で5着まで残れたと思います。
最近ハーツクライのレースを見返すことが多いのですが(その度に感激するアホです……キングジョージは何度見ても涙が出そうに)、やはり東京の2400mとジャパンカップハーツクライにとって一番あっていた舞台だと思います。ハーツクライが最初の年からこんなに強い馬を出してくれて、そしてその馬がジャパンカップでいい競馬をしてくれて、本当に嬉しいです。
ただし、あくまでもハーツクライの仔として、昨日のレースをしてくれたことを喜んでいます。出来ればオルフェーヴルとのは一緒に走らないで欲しいです(素直に喜べないから)。
ついでに、ジャパンカップでは、ウインバリアシオン古馬相手に良い競馬をしたのであって、そのことはオルフェーヴルが今の強い古馬陣に通用するという根拠にはなりません。オルフェーヴルは自身で古馬に挑戦しなければなりません。あくまでも挑戦者。次走からその挑戦がはじまります。無事でなければ挑戦すらかなわないわけですから、何よりもどうか無事にと願います。