オルフェーヴル 有馬記念へ向けて③ 中山コースへの適応 〜コーナリング

今年は(と言ってもあとわずかですが)毎日30分の運動を日課にしてきました。本当は40分超えた方が効果があるようですが、続かないと意味がないのでとにかく毎日30分。以前は音楽を聴きながらでしたが、皐月賞以降はオルフェーヴルがG1を勝ったレースを見ながらの運動。
菊花賞は、NHK、フジ、グリーンチャンネル、パトロールと、4種類の映像がありまので、それらをローテーションで毎日見ました。レースが3分ですので、ちょうと10回リピート。それが60日近くなので、菊花賞のレースを600回見たことになります(笑)
まあ、よくやるな……とは思いますが、これをやると不思議と運動が苦痛になりません。

で、本題。オルフェーヴルコーナリング
有馬記念の舞台、中山の2500mは6回のコーナー。中山競馬場の芝内回りコースはローカル競馬場と変わらない半径でかなりきついコーナーです。ちょうど京都競馬場の1〜2コーナーと同じくらいの大きさなのですが、京都の1〜2コーナーは実際には180度のカーブではないため、中山の各コーナーの方がややきつくなっています。
短い直線以外はずっときついカーブを回ってるようなもので、コーナリングが重要なのは当然のことです。

オルフェーヴルコーナリングは……膨れることがあるのはご存じの通りです。
・中山の芙蓉S、4角で外へ逃げて膨れ気味。追い出しも遅れる(直線に入ってしばらくして完全に体勢が整うまで追い出せず)。
京都競馬場シンザン記念は膨れず上手に回る。きさらぎ賞は膨れ気味でコーナーで置かれる。
神戸新聞杯、最後の4角の一番きついカーブで大きく外に膨れる。
菊花賞、4角は細心の注意でクリアも、1〜2コーナーのRの一番きついところで外に逃げ気味。

走法よりもむしろ気性の問題だと思いますが、直線で1頭になると内に切れ込むのとは逆に、コーナーでは外を外へと逃げようとします(左回りは内にもたれ気味)。もちろん、ジョッキーも分かってくれているので、細心の注意を払って、外へ逃げないように御してくれています。
だから、菊花賞の最後のコーナーはあまり膨れずに回って来れました。パトロールで見ればよくわかりますが、池添Jの重心移動と膝の閉め方は凄かったと思います。そのおかげで、それほど膨れずにまわれました。ただ、菊花賞は1〜2コーナーのきついRで外へ膨れ気味でした。

膨れるとロスも出ますし、気を使う操縦が多くなるのもマイナスです。折り合いに細心の注意を払いながら、さらに操縦が増える。しかも小回りで6回も。
最近は直線の長さのおかげというより、残り200mで勝負あったというレースが出来てますので問題にはなってきませんでしたが、今回は強い古馬との対戦。中山の最後の4角は、「バラバラ」ではなく実力馬が拮抗した状態で回ってくることになるでしょう。そこでどうなるか? 膨れるとロスが生じて置かれてしまいますし、回りきるまで加速できないのも厳しいでしょう。

ただ、ここへきての一戦毎のオルフェーヴルの成長が凄いのは確か。そして、その成長は馬自身の成長もありますが、池添Jの操縦・オルフェーヴルとのコンタクトの深まりという部分も大きな要因。
ジョッキーはすべてを承知で、細心の注意を払ってくれていますので、厳しい小回りの連続ですが、上手くこなしてくれると信じたいと思います。
明日は最終追い切り。どうか無事にと願います。