ホエールキャプチャ ヴィクトリアマイル 制覇

オルフェーヴルと同期。しかも池添騎手のお手馬ということで何度も取りあげてきたホエールキャプチャ
ついにG1制覇。馬券も取れました。
好スタートから、馬の行く気に任せて前の3番手へ。外枠でしたが並びもよく、すぐに最内に入れて、道中はじっと折り合いに専念。
最後までインで我慢してコーナーを回り、直線では持ったままで先頭に並びかけ、馬群を割りました。この時点で勝負あり。これまで枠の並びに泣いてロスの多い競馬を強いられた馬でしたが、掛からずロスなくインで溜められれば、今日の走りをして当然だと思います。


ただし、池添騎手から横典に乗り変わったからこの乗り方が出来たとは思いません。池添Jも基本的にはロスをなくすことを考えてくれるジョッキーです。
今日は前に行けたこと、並びが良くて、すぐにポケットに入れて最内に入れたことが大きかったと思います。
そして、人気も大きいでしょう。1倍台で完全にマークされるような立場だと、最後に割れるかどうかを考えると冒険もしにくいでしょう。
池添騎手でもどんな騎手でも、オルフェーヴルの立場では、最内で直線まで辛抱してというのは難しいと思います。

今日のホエールキャプチャは、前で溜めて折り合い、しかも最内をピタリと回って、直線半ばまで辛抱して割って出る。自分の一番好きな競馬。
もともと力のある馬が、理想通りの競馬をしたわけで、本当にすばらしい競馬でした。
ただ、いつもそう理想通りに運ぶわけではありません。そして、17頭を相手にする以上、いつも理想通りにいかないのが当然だし、競馬はそういうものだと思います。


決して今日の競馬をそっくりオルフェーヴルに望むわけではありません。どの乗り方がベストかはそれぞれの馬次第。外からあれここれ言えるような簡単な馬ではなく、おそらくどんな馬よりも乗り難しいであろうオルフェーヴル。そして、誰よりもオルフェーヴルのことを知る池添騎手。ただでさえ難しいのに立場の追求にとどまるとさらに難しくなるのは当然のことです。次走は、きっと、立場よりも、オルフェーヴルの一番良いところを引き出す騎乗をしてくれると思います。