オルフェーヴル フォワ賞 勝ってくれました

海外での初めてのレース。本当によく頑張ってくれました。アヴェンティーノも素晴らしかったと思います。
まず、スミヨン騎手。やはりたいしたものですね。
1400mの通過が1分36秒3。1800mの通過が1分58秒8という、去年の有馬記念も吹っ飛ぶくらいの超スローペース(この1400と1800の通過タイムは少し誤差がありそうですね)。
オルフェーヴルはいつも通り、いやあのペースですからいつも以上にずっと行きたがっていましたが、どうにかなだめて普通にレースをさせてくれました。

前哨戦を勝ちましたが、全体を通して、欧州の競馬で、ロンシャン競馬場で、オルフェーヴルの走りが出来ていたかというと、出来ていなかったと思います。
行きたがっていた道中のフットワーク、最後のフットワーク、ともに本来の走りだとは思えません。スタートから1000m。ずっと行きたがって首の高い走り。良いときの重心の低い走りとはほど遠かったと思います。よくまともにレースをさせてくれました。最後の直線も、伸びる伸びない以前に、フットワーク自体が日本のそれとは違う走りになってしまい、つまずき加減で苦しいところだったと思います。
ペースの影響か馬場の影響かわかりませんが、超スローペースも含めて苦しいレースだったと思います。


でも、ここは無事に経験するというのが最大の目標。とにかく無事に予定をこなしてくれて、ロンシャン競馬場と、活きたレースでのスミヨン騎手との初手合わせを経験できて本当に良かったと思います。スミヨン騎手もイージーな馬でないというのは十分に理解してくれたでしょう。
無事に予定通りというのは簡単ではないこと。慣れない土地で毎日苦労して下さる全てのスタッフと何度も往復して下さる池江師のおかげだと思います。そして、今日もテレビに映ってましたが小林厩舎の協力があってこそ。
さらに、何と言ってもアヴェンティーノのエスコート。オルフェーヴルという普通ではない気性の馬にとっての、帯同馬の存在の大きさ。アヴェンティーノのがいなかったら大変なことになっていたでしょう。
同様に、今日、ロンシャンの2400mを走ってなかったら、もっと大変なことになっていたでしょう。そういう意味では、今日は無事に経験出来たことを喜びたいと思います。

ここは勝ち負けよりも無事に経験することが大事でした。あとはとにかくレース後まで無事にと願います。この馬にとって一番苦手な超スローを我慢する競馬で、かなりきつかったと思います(有馬記念のあとも疲れが出ました)。どうか今回は、大きな疲れが出ることなく、無事に、10月7日を無事に迎えて欲しいと思います。

※他の詳細についてはまた明日以降にでも。