ブリーダーズカップ ターフ トレイルブレイザー 4着

引き込み線のスタートから凄い下りのトリッキーなコース。
トレイルブレイザーは大外枠でしたが、武豊Jが好スタートからすぐにインのポケットに入れる好騎乗。いつもあんなに上手くいくとは限りませんが、この日は見事にポケットができました。
そのまま先行4〜5番手の絶好位で競馬。少しペースが速いようにも見えましたが、スムーズに手応え十分で追走。
小回りですから、向こう正面を過ぎて3コーナーに入ったあたりから各馬仕掛け出すレース展開。あちらの競馬は外から早めにまくっていくのが定石なのでしょうが、トレイルブレイザーもその通りの競馬。4角は大外で抜群の手応え。直線の短さを考えるとそのまま伸びて1着か2着は固いと思われましたが、外ではなくインを先行した1着馬と、最内の中段で溜めきった2着馬が伸びてきて、結果は4着。
米の小回り向きの大外をまくる競馬をしたトレイルブレイザーが4着で、インで溜めきった米国の2頭が1・2着。皮肉と言えば皮肉な結果ですが、トレイルブレイザーが強い競馬をしたのは明らかでしょう。
こちらは勝ちに行って脚を使った分確かに最後にそれなりの伸びになってしまいました。一方で、あちらの馬は最後までインで溜めた分かなり余力のある伸び。仕方ないのでしょう。
これも「遠征だから」「勝ちに行くために動かなければならないから」というところだと思います。
トレイルブレイザーも数週間にわたる遠征生活で厩務員さんともども大変だったと思いますが、素晴らしいレースでした。
欧州遠征に注目が集まり、なかなか米国への遠征を見ることができませんが、莫大な費用を負担をして下さった馬主さんと苦労して下さった陣営のおかげで、とてもいいチャレンジを見ることができました。感謝したいと思います。