オルフェーヴル ジャパンカップ 一週前追い切り

52.9 -38.7 -25.3 -12.6。いつもの一週前追い切りのようにビシッと52秒前後か51秒台かなと勝手に思ってましたが、やや遅めの時計。先週の金曜日、入厩直後の時計とほぼ同じですが、今日は最後が12.6と、先週(12.3)よりラップが落ちています。
ジャパンカップへ目一杯・最高の状態でということなら、51秒・52秒が必要なのかもしれませんが、無事に安全ということを考えれば、やり過ぎるよりもこれくらいの方がいいのでは……と思っていたのですが、今日の脚色が「稍一杯」。この馬が、追われて12.6にラップを落としているというのは珍しいこと。同じ時間帯に追い切られたビートブラックは、タイムは同じでも最後はオルフェーヴルより良いラップ(12.4)。
併せ馬では大きく先着していますが、併せた相手は一昨日入厩してきたばかり。それを考えると先着どうのは言えないでしょう。いずれにしても、オルフェーヴルのG1一週前追い切りとしては、珍しく? 全体も、ラストも時計のかかった追い切りだと言えます(映像はまだ見ていませんので、あくまでも時計面での話です)。


先週の水曜日に入厩して、木曜から時計を出し始めてちょうと一週間。その間の時計。

 8日 坂路 62.9 -46.2 -30.3 -14.4
 9日 坂路 53.0 -38.6 -25.2 -12.3
11日 坂路 57.7 -42.4 -27.7 -13.8
13日 坂路 61.4 -45.4 -30.2 -15.2
14日 坂路 63.5 -47.1 -30.9 -14.9
15日 坂路 52.9 -38.7 -25.3 -12.6 稍一杯

15-15も入れると、時計になるところをすでに6本。
というか、強い追い切りの翌日以外は、毎日時計になるペースで乗られています。短期間で何とか良化を促そうというこでしょうが、それにしてもピタリと予定通りのラップを刻んでくる厩舎スタッフの力は凄い! そして毎日これだけのペースで登坂するオルフェーヴルも凄い。


遠征から帰ってきて、疲れが出た中、回復をはかりながらの検疫。そして検疫明け翌日の入厩。入厩後たった18日という、ぎゅうぎゅうの日程でジャパンカップ。ピッチが急になるのは仕方がない面もあります。
何度か取りあげていますが、今年の凱旋門賞からジャパンカップへの間隔は例年よりも短く、検疫上、ジャパンカップを目指す場合は今回の入厩→ジャパンカップ出走が最短ルート。決められた日程上のことですからこれはどうしようもないのですが、それでもゆっくりと調整する間隔の取れる有馬記念ではなく、来週のジャパンカップへという選択は池江師の判断。今回は宝塚記念の前とは違います。大目標を終えた後、ゆっくりと間隔を取って万全の状態で有馬記念という選択も十分に可能だったわけで、そんな中、あえて無理する必要のないジャパンカップへの出走を選択した以上、池江師としては必ず結果を出さなくてはならないのでしょう。


とはいっても生身の馬。無事が一番。
どうか無事に、なにごともなくと願います。