オルフェーヴル 凱旋門賞 観戦記 ロンシャン競馬場


決戦の朝。オルフェーヴルのために? 金色に? 輝く? 凱旋門


出国までがとてつもなく長く、現地に来てからは観光にお付き合いしつつも、頭はオルフェーヴル凱旋門賞のことで一杯。
ただ、現地で来たが故に、かえって落ち着いてその瞬間を迎えられた気がします。

凱旋門賞前々日。このまま落ち着いて我々も気負いすぎることなく当日と迎えられそうだなぁと思っていたら……観光から帰ってきて、ホテルで驚愕の事実が。
いつもG1の枠順はドキドキしながら、1枠から順に「内だよ〜」と見ていくのですが、まったく内が当たってくれず、落胆してばかりのオルフェーヴルの枠順発表。
しかし今回はさすがに余裕しゃくしゃく。春にあれだけまさかまさかの大外連続。宝塚も十分、外。そしてフランス初戦のフォワ賞も大外の洗礼。これだけ続いていれば、今度ばかりは内の絶好枠。
いや、今までの外枠だらけのオルフェーヴルの枠運? は、きっと、この大目標で絶好枠を引くためのもの! 内枠が好走の必須条件である凱旋門賞へ向けてのもの! ここは間違いなく余裕の6番以内だから……と信じ切って、内からスクロールして見ていくものの、『Orfevre』の名前が見あたらず。
焦りながら半分過ぎた当たりで、まさか? の予感。
そのまさか! でした。
ご存じの通り、大外枠。しかも18頭立ての18番枠。
当時も書きましたが、これまでの道のりを考えると、全てはここへ向けての準備であったことを考えると、「決まったものは仕方ありません」とはとても言えない心境でした。
もう絶句状態。言葉ではとても言い表せない、どうにもならない気分。

しかし、はたで見るものの気分がいかようであろうとも、時は過ぎ、当日はやってきます。そのあいだも、黙々と現地で苦労しながらオルフェーヴルに携わって下さる方々に感謝しながら時を過ごすしかありません。


そして迎えた当日の朝。ここまで来て大外……という思いは完全には消えませんでしたが、最大限、頭を切りかえていざロンシャンへ。せっかくの大舞台。一年越しの? いや六年越しのその瞬間を目にすることができるまで、あとわずか。


あの! 風車(ムーラン)。

ここで本当に感慨深い思いになり、レース前ですが、「オルフェーヴル、ここまでよく頑張ったなぁ」「よくここまで来たなぁ」と、感涙にむせびそうに。大げさですが。でもレース前よりも、レース後よりも、今までテレビでしか見たことのなかった凱旋門賞スタート地点のこの風車(ムーラン)を見たときが、一番しみじみとした気分になりました。

発走地点近くからのロンシャン競馬場

入口。いたるところに冠名の「カタール」の文字が。世界各国、10億人が観戦するといわれる凱旋門賞。凄い宣伝になっていると実感。

オルフェーヴルのタオルを販売中の現地のお姉さん?

ペリエかな? それにしても、オルフェーヴルの気性にとっては嫌な感じのパドック。本当によくぞ当日は落ち着いてクリアしてくれました。

凱旋門賞といえば、この帽子! 確かに目立ちます。ただ、帽子がクローズアップされますが、こういう帽子の方は本当に数えるほどでした。

ニッポンの有名人。ロンシャンまで来て有名人かよ、とは思いませんでした。はるばるロンシャンまで。きっとオルフェーヴルの応援。嬉しかったです。

これです。凱旋門賞の優勝トロフィー。これは確かに惜しかった。勝てばあとからたっぷりと記念撮影できたのですが。でも、その前にたっぷりと記念撮影しておきましたよ(笑)


だいぶ前から始めた観戦記ですが、出国までが無駄に長いのと(実際にこれが一番長かった)、出走馬の情報を挟みながらのUPでしたので、ちょうど二週間かかってしまいました。やや途中ダレた感じもありますが、今日と(たぶん)明日で全て終了。ここも役割は終了。明日までとなります。